創傷被覆材の処方に関する質問

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創傷被覆材の処方に関する質問

創傷被覆材(ドレッシング材)の処方に関して多くいただく質問をまとめました。
Q1:ハイドロサイトを処方するにあたって適用条件はありますか?

交付条件はあります。
【適用疾患】  在宅患者で皮下組織に至る褥瘡(筋肉、骨等に至る褥瘡を含む。)(DESIGN-R® 分類D3、D4 及び D5 を有する患者
  注)留意事項への記載はないが、在宅褥瘡患者に適用できる褥瘡の深さは、薬事法上認められている範囲に従う

【適用条件】 在宅療養指導管理料(C100-C121)を算定している患者

【適用期間】  原則3週間、それ以上の期間で算定が必要な場合は詳細な理由を記載
  ※ 客観的事実(創傷の状態、経過、転帰など)、創傷被覆材が必要な具体的理由を簡潔明瞭、正確に記載することが望ましいとされている

【適用方法】  医療機関の在庫から直接患者に渡す、または院外処方せんで保険薬局から渡す

特定保険医療材料の材料価格算定に関する留意事項について 通知令和4年3月4日 保医発0304 第9号 より

Q2:創傷被覆材であれば、どのような種類のものでも処方箋で供給できますか?供給できないものはありますか?
供給できる種類は決まっています。供給可能な皮膚欠損用創傷被覆材は、皮下に至る創傷用のものです真皮に至る創傷用の被覆材は対象外です。
※ 真皮に至る創傷用は、C114 難治性皮膚疾患処置指導管理料を算定している場合のみ、薬局からの供給が可能です。
Q3:償還価格や薬価はいくらですか?
院外処方箋で供給できるスミス・アンド・ネフューの皮膚欠損用創傷被覆材の償還価格は下表の通りです。(令和4年厚生労働省告示第58号より)

※ 真皮に至る創傷用はC114 在宅難治性皮膚疾患処置指導管理料の場合のみ算定可能
Q4:どこが保険算定できる面積ですか?全体のサイズですか?パッドだけの面積ですか?
テープ部分を含まないパッドの部分のみが保険算定できる面積です。 パッド部分の周囲に粘着面がある創傷被覆材は、粘着部分をはぶきます。
※ドレッシングの製品規格サイズ = 保険算定面積ではありません。

Q5:処方箋にハイドロサイト 10cm×10cmと書かれている場合、製品の規格サイズなのかパッドサイズなのかわかりにくいです。

ハイドロサイト 10×10cm(算定面積 56.25cm2)と記載されているものやパッドサイズ10×10cm(製品サイズ12.5×12.5)と書かれているなど、製品の規格サイズなのかパッドサイズなのかわかりにくいことがあるかと思います。

保険算定面積はパッド部が対象となり、製品サイズとは異なります。

・ハイドロサイト AD ジェントル、ハイドロサイト ジェントル 銀はパッドの周囲にテープが付いています。そのため、製品サイズ10×10cmのものはパッドサイズが7.5×7.5cmですので、保険算定面積は 56.25cm2です。
また、製品サイズ12.5×12.5cmのものはパッドサイズが10×10cmです。そのため、保険算定面積は 100cm2です。
・ハイドロサイト プラスはテープ部分のないドレッシング材ですので、製品サイズとパッドサイズが同じです。そのため、10×10cmの保険算定面積は 100cm2です。

1枚当たりの保険請求額は、保険算定面積 ○○cm× 10円です。
処方箋に製品名が明記されておらず、10×10cmとのみ記載されているような場合には、処方元の医療機関に確認されることをお勧めします。

Q6:処方できる枚数制限はありますか? 上限はありますか?

1回に供給できる枚数の制限はありません。
褥瘡の数や大きさ、滲出液の量など個人によって様々です。そのため、具体的な枚数の通知はありません。創の状態に応じて、医療機関の判断により必要な枚数を供給することができます。

Q7:3週間の限度と書いてありますが、3週間以上出せますか?

3週間分を使い切っても、詳細を記載すれば追加で出せます。
原則3週間分の創傷被覆材の供給です。しかし、それ以上の期間が必要な場合は、レセプトの摘要欄に、3週間以上必要となる詳細な理由を記載することにより、継続して供給することが可能です。症状詳記に、客観的事実(創傷の状態、経過、転帰など)、創傷被覆材が必要な具体的理由を簡潔明瞭、正確に記載することが望ましいとされています。

「保険診療の理解のために(平成27年度医科集団指導用テキスト)参照」

Q8:単品での処方、請求は可能ですか?
単品での処方も可能です。
ただし、調剤料は算定出来ません。処方箋料や調剤基本料は算定できますが、他の診療報酬については保険局等にお問合せ下さい。
Q9:自費購入できますか?
医師が治療の際に保険請求ができる製品ですので、処方箋なしでの販売はできかねます
OTC製品ではありません。

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